スタインラガー/ラインセブン・カップ
秋和良於氏 提供のピザーラセーリングチーム[スウェーディッシュ・マッチ世界GP]参戦レポートです。
スタインラガー/ラインセブン・カップ4日目
2000年3月23日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、ゴールドマン・サックス投信
激変の風……バッドラックに泣いたピザーラセーリングチーム
セミファイナル進出ならず。
〜 2000年3月23日ニュージーランド、オークランド発 〜
エンジンはかかりつつあったのに……地元勢の台頭に、準決勝進出ならず。
ピザーラセーリングチームがセミファイナル進出の道を断たれた。
『2000スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』の第一戦、スタインラガー/ラインセブ
ン・カップは、昨日に続いて第2ラウンドが行われ、ピザーラセーリングチームはグループAでの2試合で1勝1敗
となり、第1ラウンドからの通算ポイントを5とした。しかし、ラウンド2の残り2試合に全勝しても7ポイントに
とどまり、今日まで通算8ポイント以上をすでに獲得した他3チームに届かず、セミファイナル進出が不可能にな
った。
今日のレースでは、ピザーラセーリングチームが昨日までとは打って変わり、プレ・スタートの攻防で見事に
相手を封じ込め、華麗なマッチバトルを見せた。ところが、今日の初戦(第2ラウンド・第4マッチ)ではコース
上に不規則に広がる無風帯につかまってしまい、ギャビン・ブレディに逆転された。続くアンディ・グリーン
(イギリス)との対戦では終始圧倒的な強さを見せつけたが、ギルモア艇長と4人のクルーはポイント計算上、
セミファイナルへの可能性を失った。
グループAでは現在、地元のキャメロン・アップルトンと同じくギャビン・ブレディがともに9ポイントで、ア
ンディ・グリーンが8ポイントとなり、このうち2チームが明日の残り試合でセミファイナル進出を決める。な
お、同Bグループでは先日アメリカズカップ防衛を決めたチーム・ニュージーランドのヘルムスマン(操舵
手)、ディーン・バーカーがセミファイナル進出となったが、続く2位にはクリス・ディクソンとベルトラン・
パシェが10ポイントで並び、ルールによってタイが溶けないため、明24日に1レースのプレーオフを行うことが
審判団によって決議された。
ピザーラセーリングチームは明日、第2ラウンドの残り2試合に臨み、続いて順位決定戦を行う予定だ。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇谷路泰博(チームディレクター、ピットマン)
「今日はとてもトリッキーな状況下でのレースを強いられました。風向も一定ではなく、これまでにな
くギャンブル的な要素が大きかった。昨日までと比べてスタートは良かったが、対ブレディ戦では、スタート後
に風の傾向を見るぼくらの目がトリッキーな海面にまだまだ馴れていなかった。今日はどうしても焦ってしま
い、近場の風を獲りにいこうとして、結果は全然違う風がきた。まだまだここの海面を勉強する必要がある。も
ちろん、過去にここには何回も来たことがあるが、その時期(11月末)と違って、風向のクセも違う点を一層理
解できた。勝つためにはまだまだやるべきことが多いんだと実感しました。対グリーン戦では、ぼくらの経験が
勝っていた感じがする。風も一定方向にシフトする中、ワンサイドゲームに持ちこめたのは、レースの鉄則を
厳守した事が勝因だと思う。このレースが終わっても、来週の月曜からはすぐに世界GPツアーの第二戦、オースト
ラリアカップに参戦するので、是非良い結果を出したい。ただし、高望みするのではなくて、今回よりさらに良
い結果を狙うという意味で、今シーズンのピザーラセーリングチームとしては、7月の時点までに本格的な仕上
がりを見せたい方針に変わりはない。」
スタインラガー/ラインセブン・カップ 第2ラウンド成績
(グループA)
氏名 参加国 23日までのポイント
ギャビン・ブレディ ニュージーランド 9
キャメロン・アップルトン ニュージーランド 9
アンディ・グリーン イギリス 8
ピーター・ギルモア
ピザーラセーリングチーム 日本 5
マグナス・ホルムベルグ スウェーデン 5
マルクス・ヴィゼル ドイツ 4
ラース・ノルドビェルグ デンマーク 3
ジェームス・スピットヒル オーストラリア 3
(グループB)
氏名 参加国 23日までのポイント
ディーン・バーカー ニュージーランド 12
クリス・ディクソン ニュージーランド 10
ベルトラン・パシェ フランス 10
ピーター・ホームバーグ アメリカ 8
イェス・グラム・ハンセン デンマーク 6
ビョルン・ハンセン デンマーク 5
フィル・ダグラス ニュージーランド 3
ルク・ピロー フランス 2
< スタインラガー/ラインセブン・カップ レース概要 >
■ 大会名称 スタインラガー/ラインセブン・カップ
Steinlager / Line 7 Cup
■開催場所 ニュージーランド、オークランド市 ワイテマタ・ハーバー
■主催 ロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スクォードロン
■期間 2000年3月19日〜25日
■参加チーム 16
■賞金総額 10万8,000ニュージーランド・ドル
■競技使用艇 MRX (全長11メートル、5人乗り)
■レース日程とレース方式
20〜21日
第1ラウンド/全参加者を世界ランキングに応じてグループ1とグループ2に分
け、グループごとのラウンドロビン(総当り戦)を行う。獲得ポイントは第2ラウンドへ
と持ち越される。
22〜23日
第2ラウンド/世界ランキングに応じて、グループ1、2のうち半数ずつが入れ替
わりグループA、Bを形成。グループごとのラウンドロビンを行う。
グループA、Bそれぞれの上位2チームずつ(計4チーム)がセミファイナルに進出する。
24日
セミファイナル/グループAの1位とBの2位、グループBの1位とAの2位による3先勝方式の
勝者(2チーム)がファイナルに進出。
25日
ファイナル/3先勝方式で優勝を決定。
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター) 谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6000 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3566−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp
スタインラガー/ラインセブン・カップ 5日目
2000年3月24日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、ゴールドマン・サックス投信
ラウンドロビン終了し、順位決定戦の結果、
ピザーラセーリングチーム8位に。
〜 2000年3月23日ニュージーランド、オークランド発 〜
この悔しさを胸に、次週のオーストラリアカップに挑む!
ピザーラセーリングチームが出場中の『2000スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』
第一戦、スタインラガー/ラインセブン・カップは、レース5日めの今日、第2ラウンド・グループAの残り試合
と、グループBのセミファイナル進出枠(残り1チーム)をめぐる決定戦が行われ、続いて、セミファイナルと5
〜10位決定戦が行われた。
ピザーラセーリングチームは第2ラウンドの残り2試合でマルクス・ヴィゼル(ドイツ)、マルクス・ホルムベル
グ(スウェーデン)と対戦。立て続けに快勝を遂げ、グループAの4位を確保した。これにより、グループB4位の
ピーター・ホームバーグ(アメリカ)とシリーズ7・8位決定戦を行ったが、ワイテマタハーバー特有の不規則極ま
りない風を見方につけることができず、1勝2敗となり、大会8位で2スタインラガー/ラインセブン・カップの
試合を終えた。
ピザーラセーリングチームは、ニッポンチャレンジによるルイ・ヴィトン カップ(アメリカズカップ挑戦者
選抜シリーズ)出場のため、世界マッチGPに7ヶ月間のブランクを開けており、復帰第一戦で成功を収めること
ができなかった。次週3月27日からはオーストラリアのパースに移り、スウェーディッシュマッチ世界GPの第2戦
(オーストラリアカップ)に心機一転して臨む。
なお、今大会グループBのセミファイナル進出枠の決定戦の結果、ベルトラン・パシェ(フランス)が残り、続
くセミファイナル(3先勝方式)の結果、キャメロン・アップルトン(ニュージーランド)とベルトラン・パシ
ェ(フランス)が明25日のファイナルに進出を決めている。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「シリーズを振りかえって、チームの準備、闘い方の構築といった面で、大事な要素を私たちは忘れていた。こ
のような成績で終わった今、昨年までの強力だったピザーラセーリングチームに立ち帰ることが責務だ。ただ
し、悪い部分だけではなく、艇速のキープやコースどり、ルール面を駆使した攻撃といった全体のバランスは、
試合を追うごとに少しずつではあるが良くなってきている、こうしたセーリング全体のバランスをもっと高めて
いくことが必要だ」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、ピットマン)
「もちろんピザーラセーリングチームとしてはシーズン開始早々で上位に食いこむのはなかなか困難だろうとい
う予測はあった。しかし、予想よりも低い成績になってしまい、今後の反省点が色々と出てきている。7月から
フル戦闘態勢にもっていけるように、このレースで学んだことを確実にフィードバックさせていきたい」
◇ 脇永達也(クルー、ヘッドセールトリマー)
「特殊な風の中、全チームが風を読めているわけではないので条件は同じ。その中で、極端に風向の振れるこの
海面を制するためのキーワードは2つある……強い戦略的な要素をもっているか? あるいは、刻々と変わる
風・潮の状況にフレキシブルに対応できるか?……それがチームの中で出来ていない。僕らの今の力では、残念
ながら8位は妥当な結果だ。これを最悪と捉えて、これから上昇していくことしか考えていない」
◇ 早福和彦(クルー、バウマン)
「自分としても力を100%出しきれないまま終わってしまった。ピーターを助けることができなかったことが悔
しい。風と海面に対する洞察力がさらに必要なことを叩きこまれた気がする。反省点は必ず洗い出す。そしてオ
ーストラリアでは何段階もレベルアップしたレースをしていきます」
スタインラガー/ラインセブン・カップ成績
○第2ラウンド最終
(グループA)
氏名 参加国 ポイント
1位ギャビン・ブレディ ニュージーランド 11
2位キャメロン・アップルトン ニュージーランド 11
3位アンディ・グリーン イギリス 9
4位ピーター・ギルモア
ピザーラセーリングチーム 日本 7
5位マグナス・ホルムベルグ スウェーデン 7
6位マルクス・ヴィゼル ドイツ 4
7位ジェームス・スピットヒル オーストラリア 4
8位ラース・ノルドビェルグ デンマーク 3
(グループB)
氏名 参加国 ポイント
1位ディーン・バーカー ニュージーランド 12
2位ベルトラン・パシェ フランス 10
3位クリス・ディクソン ニュージーランド 10
4位ピーター・ホームバーグ アメリカ 8
5位イェス・グラム・ハンセン デンマーク 6
6位ビョルン・ハンセン デンマーク 5
7位フィル・ダグラス ニュージーランド 3
8位ルク・ピロー フランス 2
○ セミファイナル結果
キャメロン・アップルトン 3勝(ファイナル進出)
vs
ディーン・バーカー 0勝
ベルトラン・パシェ 3勝(ファイナル進出)
vs
ギャビン・ブレディ 1勝
○ 5〜16位(最終順位)
5位 クリス・ディクソン
6位 アンディ・グリーン
7位 ピーター・ホームバーグ
8位 ピーター・ギルモア(ピザーラセーリングチーム)
9位 マグナス・ホルムベルグ
10位 イェス・グラム・ハンセン
11位 ビョルン・ハンセン
12位 マルクス・ヴィゼル
13位 ジェームス・スピットヒル
14位 ラース・ノルドビェルグ
15位 フィル・ダグラス
16位 ルク・ピロー
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター)谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6000 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3566−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp
スタインラガー/ラインセブン・カップ最終日
2000年3月25日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、 ゴールドマン・サックス投信
スタインラガー/ラインセブン・カップ終了
優勝杯はB・パシェ(フランス)の手に。
〜 2000年3月25日ニュージーランド、オークランド発 〜
ファイナル戦は、パシェが3−0で若手アップルトンに完封勝利。
ヨット・マッチレースの『2000スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第一戦、スタ
インラガー/ラインセブン・カップは、今日レース最終日を迎えた。昨日のセミファイナルを勝ちぬけたキャメ
ロン・アップルトン(ニュージーランド)とベルトラン・パシェ(フランス)の間でファイナル(3先勝方式)
が行われ、ベテラン、パシェが見事な戦術を駆使して3勝0敗とし、今大会の優勝を決めた。
今日のレース海域=ワイテマタハーバーは終始、南西よりの微風に支配されるかに見えた。ときおり現れるパ
フ(風の吹き出し)をいかに掴むか?が勝敗の鍵となる。地元オークランド出身のアップルトンは、コースの右
から左へと流れる潮汐流を巧みに使おうと、すべてのレースで右海面へと航跡を延ばしたが、逆にパシェと4人
のフランス人クルーは、上空から無造作に落ちてくる『風のかたまり』が左海面に多くなると予測。結果、風圧
の成分はパシェの選んだコース左の『土俵ぎわ』のほうがより濃厚だったため、パシェは3レースとも有利な展
開を見せ、無敗のストレート勝ちで優勝杯を手にした。
一方、ファイナルと並行して行われた3・4位決定戦(2先勝)は二人のニュージーランド人スキッパー同士
の対戦で、ディーン・バーカーが2勝1敗でギャビン・ブレディを下した。
スウェーディッシュマッチ世界GPツアーは次週28日より、オーストラリアのパースで第2戦(オーストラリア
カップ)が行われ、スタインラガー/ラインセブン・カップ出場者のうちピザーラセーリングチームを含めた10
チームと、オーストラリアの2チーム、総勢12チームが出場する。
本日のコメント
◇ ベルトラン・パシェ(フランス)
「いやぁ、今日の優勝は本当に嬉しいです。お昼の弁当を我慢して集中した甲斐がありました。今年は1月から
ルイ・ヴィトン カップのセミファイナルで毎日かなりの接戦だったんで、ボクもシビれてましたけど、その後
20日間、うちの女房と息子たちとニューカレドニアに行ってたっぷり休養してきたのが良かったですね。それに
してもこのレースでは風向きが全然定まらなくて、ラウンドロビンではいくつか失敗した試合もありました。最
近は若い選手たちが世界GPに出てきてますけど、かなり手ごわいですよ……でもこういうタフな『海上のフェン
シング』みたいな世界に戻って来れて幸せです。来週のオーストラリアカップでは戦術面を変えていかないと勝
てないと思うし、パースのスワン河はギルモアさんのホームグランドみたいな水域だから、ピザーラセーリング
チームはもちろん要マークです」
スタインラガー/ラインセブン・カップ最終成績
□ファイナル(3先勝方式)
ベルトラン・パシェ 3勝
vs
キャメロン・アップルトン 0勝
□ 3・4位決定戦(2先勝方式)
ディーン・バーカー 2勝
vs
ギャビン・ブレディ 1勝
□大会最終順位
1位 ベルトラン・パシェ
2位 キャメロン・アップルトン
3位 ディーン・バーカー
4位 ギャビン・ブレディ
5位 クリス・ディクソン
6位 アンディ・グリーン
7位 ピーター・ホームバーグ
8位 ピーター・ギルモア(ピザーラセーリングチーム)
9位 マグナス・ホルムベルグ
10位 イェス・グラム・ハンセン
11位 ビョルン・ハンセン
12位 マルクス・ヴィゼル
13位 ジェームス・スピットヒル
14位 ラース・ノルドビェルグ
15位 フィル・ダグラス
16位 ルク・ピロー
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター) 谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6000 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3566−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp