オーストラリアカップ
秋和良於氏 提供のピザーラセーリングチーム[スウェーディッシュ・マッチ世界GP]参戦レポートです。
オーストラリアカップのお知らせ
ピザーラセーリングチーム・ニュース
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、ゴールドマン・サックス投信
2000年3月24日
株式会社フォーシーズ
次週オーストラリア杯は、ギルモアの故郷パースで開催。
ピザーラセーリングチーム心機一転で参戦!
スウェーディッシュ・マッチ世界GP 第2戦=オーストラリアカップ
ピザーラセーリングチーム(株式会社フォーシーズ所属)は、世界マッチレース・ランキング上位陣ととも
に、『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』の2000年シーズンを転戦中だ。
その第ニ戦、サンマイクロシステム・オーストラリアカップが、次週3月28日からオーストラリアのパース市
で開幕する。
世界GP第一戦のスタインラガー/ラインセブン・カップでは8位と奮わなかったピザーラセーリングチームだ
が、その克服すべき要素を洗い出し、気持ちも新たにレースに臨む。
パースはピーター・ギルモア艇長の故郷でもあり、毎年ピザーラセーリングチームの同レースへの参戦は地元
メディアの大きな話題となっている。
オーストラリアカップは気温35℃という灼熱のコンディションで行われるため、選手たちのタフさ、冷静な判
断力が強く要求されるレースである。ピザーラセーリングチームの今シーズン2戦目にして、チーム全体がどれ
だけレベルアップできるか?がキーポイントとなるはずだ。
ギルモア艇長と4人のクルーは、26日に現地入りし、27日に公式練習に臨む。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「ニュージーランドでの第一戦では、戦術や、レース中のコミュニケーションの方法など、おもに私自身の役割
が果たされていなかった。世界マッチレース戦から離れていた7ヶ月のブランクは確かに長かったかもしれない
が、アメリカズカップを目指していたモードからスイッチして世界マッチGPに復帰するまで、私もクルーも休み
が全く無かった事も確かだ。世界マッチレースで勝つためには、十分な対策を練り、思考回路を完全に切りかえ
る必要がある。ピザーラセーリングチームは確実にステップを、しかも足早に駆けあがっていく」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、ピットマン)
「オーストラリアカップでは今回上手くいかなかったレース展開を向上させます。ニュージーランドとコンディ
ションが違う部分もあるので、戦い方もバリエーションが必要です。強風も予想されるので、チームワーク、戦
術面などでさらにタフな闘いを挑んでいき、参加陣の中でできるだけ上位に食い込みたいと思っています」
■ サンマイクロシステム・オーストラリアカップ
参加スキッパー一覧
氏名 参加国 2000年2月の世界ランキング
ピーター・ギルモア
ピザーラセーリングチーム 日本 23位
マグナス・ホルムベルグ スウェーデン 2
イェス・グラム・ハンセン デンマーク 5
ベルトラン・パシェ フランス 26
セバスチャン・デストレモウ オーストラリア 27
ディーン・バーカー ニュージーランド 11
ピーター・ホームバーグ アメリカ 36
アンディ・グリーン イギリス 14
ジェームス・スピットヒル オーストラリア 37
ルク・ピロー フランス 3
ビョルン・ハンセン スウェーデン 20
ゴードン・ルーカス オーストラリア 79
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇ スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター) 谷路泰博(やじやすひろ)
◇ クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇ クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇ クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6000 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3566−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp
オーストラリアカップ初日
オーストラリアカップ初日
ピザーラセーリングチーム、好調スタート!
〜 2000年3月28日オーストラリア、パース発 〜
2000年3月28日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー:SNOW BRAND、ゴールドマン・サックス投信
戦術、風の読み、クルーワーク。三拍子そろった初日は、2勝0敗に。
『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第ニ戦・サンマイクロシステム・オースト
ラリアカップは今日開幕し、全参加チームが2回ずつ対戦するラウンドロビンが始まった。ピザーラセーリング
チーム(株式会社フォーシーズ所属)は、今日、第3フライトと第4フライトに出場し、ともに対戦相手に圧倒
的リードを奪い連勝。初日スコアを2‐0として好調な滑り出しを見せた。
レースはパース市の象徴でもある広大なスワン河で開催されている。インド洋に面した古い港町・フリーマ
ントルにも近く、大陸内部の砂漠地帯が日光で熱せられた午後には、海からの強風が吹いてくる。この風はフリ
ーマントル・ドクターと呼ばれる。昨年まで2月に行われてきたオーストラリアカップでは、フリーマントル・
ドクターの強風下のレース展開が見物でもある。が、今日はドクターがそれほど吹きあがらず、中風域でのレー
ス展開となった。
ピザーラセーリングチームは、1レースめ、対ベルトラン・パセ(フランス)戦で、スタート前に相手にアグ
レッシブな戦術をぶつけ、パセにペナルティを与える展開へと持ちこみ、快勝。続くゴードン・ルーカス(オー
ストラリア)戦でも、スタートライン左端での攻防で相手にペナルティを与えて、その後、有利な左海面を守り
きって2勝目をあげた。
ピザーラセーリングチームは先週のスタインラガー/ラインセブン・カップとは打って変わって、風の傾向の
判別や、クルーワーク、戦術決定機構などの随所で、チーム持ち前のグレードの高い戦闘力が戻ってきた。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「初日から快調で嬉しい。チームがもともと持っている良いフィーリングが戻ってきた感じだ。先週のニュー
ジーランドのレース以降、チームの全員で考え、討議し、より良い方向を探ってきたのが実を結んだ。今日のレ
ースでは常にコース上の常に有利なサイドを選んで走ることができた。クルーの皆が風の吹き出し傾向と、自艇
の位置と相手の位置について、非常に集中してくれた結果だ。明日からもハードに行きます。『ガンバリマ
ス』。」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、テイラー&ピット)
「今日の試合展開は、ピザーラセーリングチームが自信をもって攻めた結果となった。スタートの方法と、その
後のコース選択など、非常にうまくいっている。いつものパースと違って、今日は風も軽くて風向も振れやすか
った。ニュージーランドでは同様な風の中で負けたが、今日は勝てて嬉しい。ニュージーランドでの成績に打ち
ひしがれることなく、ぼくらも良いレースができるぞ、という証明だと思う。2連勝したがラウンドロビンでは
まだまだ試合が残っている。この技術と実力、勝率をどこまで伸ばしていけるかがテーマですね」
サンマイクロシステム・オーストラリアカップ 初日成績
ピーター・ギルモア
(ピザーラセーリングチーム) 2ポイント
ベルトラン・パシェ 2
ディーン・バーカー 2
ピーター・ホームバーグ 2
ゴードン・ルーカス 2
マグナス・ホルムベルグ 1
イェス・グラム・ハンセン 1
アンディ・グリーン 1
ジェームス・スピットヒル 1
セバスチャン・デストレモウ 1
ビョルン・ハンセン 1
ルク・ピロー 0
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター) 谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
***
< サンマイクロシステム・オーストラリアカップ >
■ 大会名称 サンマイクロシステム・オーストラリアカップ
Sun microsystems AUSTRALIA CUP
■開催場所 オーストラリア・パース市
■主催 ロイヤル・パース・ヨットクラブ
■期間 2000年3月28日〜4月2日
■賞金総額 60,000オーストラリア・ドル
■参加チーム 12
■競技使用艇 ファウンデーション36 (全長11メートル、5人乗り)
■ レース日程とレース方式
28〜31日
ラウンド1、ラウンド2/全参加チームがそれぞれ2回ずつマッチレースで対戦する。得点合計の上位4チームが
セミファイナルに進出する。
4月1日
セミファイナル/ラウンドロビンの1位チームが、同3・4位のどちらかを指名する。指名を受けなかったチーム
はラウンドロビン2位のチームと対戦。それぞれの対戦は2先勝方式で勝者2チームがファイナルに進出する。
2日
ファイナル/3先勝方式で優勝を決定。
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6000 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3566−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp
オーストラリアカップ2日め
2000年3月29日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、 ゴールドマン・サックス投信
抜群の冴えを見せてラウンド首位に立つ!
ピザーラセーリングチーム、強力。
〜 2000年3月29日オーストラリア、パース発 〜
まるで緻密なプログラムで動いているかのような確実な勝ちっぷりだ。
『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第2戦・サンマイクロシステム・オース
トラリアカップ2日めは、ラウンド1の6フライトが行われ、ピザーラセーリングチーム(株式会社フォーシーズ
所属)はうち7マッチに出場した。
午前中の試合では弱い風の中、他のマッチを走るヨットの接近を避けたために惜敗するなどして、1勝2敗を記
録したピザーラセーリングチーム。しかし、午後からはフリーマントル・ドクターも吹きあがり、ギルモア艇長
と4人のクルーの経験と力量がいかんなく発揮された。マッチの中盤以降まで負けているレースでも最後には逆
転勝ちを決めるなどして破竹の4連勝を遂げた。
特に圧巻だったのは、今日の6試合め……対ルク・ピロー(フランス)戦での、スタート前に受けたペナルテ
ィの解消のシーンだった。ギルモア艇長とクルーは冷静な判断で相手を追い続け、ついに最終レグで相手を追い
抜いた。そしてフィニッシュ直前に1回のタッキングを含む回転行為でぺナルティを解消すると同時に、適格な
戦術でピローに2回の反則をたて続けに与え、大逆転勝利を飾った。9回裏二死で出た逆転満塁ホームランのよう
な手応えに、チームの雰囲気はすこぶる好調だ。
今日は日没後までレースが続行され、ピザーラセーリングチームのメンバーもやや疲れた表情だが、その瞳に
は『強いアスリートの炎』が灯ってきたように感じられた。
これでピザーラセーリングチームはラウンド1成績を7ポイントとし、ディーン・バーカー(ニュージーラン
ド)と同率でラウンドロビン首位に立った。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「午前中のレースは接戦で2試合を落として残念だった。しかし、午後からは風も強まり、私たちのレベルが
高いことを実感した。クルーのみんなが本当によくやってくれている。レース中での風向・風速の判別、接戦展
開での見事なクルーワーク……非常にバランスもとれてきた。だから、今日のピザーラセーリングチームは『日
本のウェポン(武器)』と言っても良いだろう」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、テイラー&ピット)
「風が強くなってこれば、うちのポテンシャルは急激に高まる。今日は逆転勝ちも多かった……もしスタート後
に負けている時でも、セールトリム、そして風の強弱に合わせた走りのモードのスイッチに集中しているから、
必ず相手に追いつき、フィニッシュまでに戦術的な展開にもちこんで相手にペナルティを与えることができた。
試合中の艇上での、風、そして相手の情報のやりとりがかなり有効になってきている。チームの総合力はかなり
高い濃度で出ていると思う」
◇ 早福和彦(バウマン)
「接戦の展開でもかなり冷静にアクションをキメることができた。今日は日没後までレースが行われたが、暗く
なった後の展開も考えて、スタート前にはかなり精度の高いストラテジー(戦略)をたてることができた。チーム
の雰囲気がとても良くなっている。自分もこのレースで可能な限り能力を高め、そして発揮していきたい」
サンマイクロシステム・オーストラリアカップ ラウンド1成績(3月29日現在)
ピーター・ギルモア
(ピザーラセーリングチーム) 7ポイント
ディーン・バーカー 7ポイント
ベルトラン・パシェ 5ポイント
セバスチャン・デストレモウ 5ポイント
ピーター・ホームバーグ 4ポイント
マグナス・ホルムベルグ 4ポイント
ゴードン・ルーカス 4ポイント
ジェームス・スピットヒル 4ポイント
イェス・グラム・ハンセン 4ポイント
ビョルン・ハンセン 4ポイント
アンディ・グリーン 2ポイント
ルク・ピロー 2ポイント
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター)谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇ルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇ クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
< サンマイクロシステム・オーストラリアカップ概要 >
■大会名称 サンマイクロシステム・オーストラリアカップ
Sun microsystems AUSTRALIA CUP
■開催場所 オーストラリア・パース市
■主 催 ロイヤル・パース・ヨットクラブ
■期 間 2000年3月28日〜4月2日
■賞金総額 60,000オーストラリア・ドル
■参加チーム 12
■競技使用艇 ファウンデーション36 (全長11メートル、5人乗り)
■ レース日程とレース方式
3月28日〜31日
ラウンド1、ラウンド2/全参加チームがそれぞれ2回ずつマッチレースで対戦する。得点合計の上位4チームが
セミファイナルに進出
する。
4月1日
セミファイナル/ラウンドロビンの1位チームが、同3・4位のどちらかを指名する。指名を受けなかったチーム
はラウンドロビン2位のチームと対戦。それぞれの対戦は2先勝方式。勝者2チームがファイナルに進出する。
4月2日
ファイナル/3先勝方式で優勝を決定。
オーストラリアカップ3日め
2000年3月30日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、 ゴールドマン・サックス投信
今日のピザーラセーリングチームは、逆転勝ちの連発。
狙うぞセミファイナル
〜 2000年3月30日オーストラリア、パース発 〜
本日3勝1敗で、目下2位―――セミファイナル圏内で好バトル展開中。
『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第2戦・サンマイクロシステム・オースト
ラリアカップ3日めは、ラウンド1の残る4フライトの後、引き続き2回目の総当たり戦(ラウンド2)が始まっ
た。ピザーラセーリングチーム(株式会社フォーシーズ所属)は、ラウンド1の残り2試合と、ラウンド2でま
ず2試合に出場した。
ラウンド1の対ピーター・ホームバーグ戦では、スタートで相手に先行されたが、コース右側の有利な風をつ
かんで、第1風上レグの後半で逆転に成功した。しかし、風上マーク直前でケースは発生した。ピザーラセーリ
ングチームは本来は航路権のあるスターボードタックだったが、これにホームバーグ(ポートタック艇)が衝突。
双方から抗議旗が提示されたが、海上アンパイアは、ピザーラセーリングチームに「違反あり」とのジャッジ
を下した。この結果、レースはホームバーグが先行のまま勝利した。ピーター・ギルモア艇長はアンパイアのジ
ャッジに「明らかな事実誤認がある」として陸上審問の開催を要求する抗議を出したが、レース後の審問では抗議
が認められず、ピザーラセーリングチームは無念の一敗を喫した。
この1敗を除けば、ピザーラセーリングチームは他の3レースでまたもや逆転勝ちを含む好調なレース運びを続
け、今日現在10ポイントとなり、首位のベルトラン・パシェ(11ポイント)にぴたりとつける2位で進撃中だ。
今日の他チーム同士の対戦では、ラウンド2のディーン・バーカー(ニュージーランド)対ジェームス・スピッ
トヒル(オーストラリア)戦のフィニッシュが両艇全く同時となり、双方に異例の0.5ポイントずつが与えられ
た。セミファイナル進出をかけて熱い闘いが繰り広げられている。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「ポートタックの艇はスターボードタック艇を避けなければいけない基本的なルールだったが、私たちがペナ
ルティを与えられてしまった。衝突の結果、私たちの艇には損傷も認められたので陸上審問を要求するため抗議
した。それを除けば、クルーのみんなは凄い働きをしてくれた。特に今日の最後のマッチ、ベルトラン・パセ戦
では、手応えのあるファイトができたと思う。良いフィーリングがチームに戻ってきたと言えるだろう」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、テイラー&ピット)
「相手の後ろに居ても、最後は相手に追いついて逆転できる試合展開が増えてきた。こういうパターンは、最初
から先行して逃げきる勝利よりも、重みがある。そんな勝ち方が今日は多かったので嬉しい。これから前向きに
セミファイナルを狙っていきます。クルーワークでは無理をして高いレベルを狙いすぎることは『ハイリスク、
ハイリターン』に似ている。ちょっとしたコミュニケーションのミスでアクションに失敗することもあるので、
いつも一緒に乗るメンバーだからこそ、確認を怠らないようにしたい」
◇ 脇永達也(ヘッドセール・トリマー)
「風の傾向について、まだ理想とすべきグレードでは完全に読みきれていない。自分たちとしても納得のいかな
い部分はある。ただ、成績が良い方向に向かっているのは確かだし、セミファイナルへはたぶん入れると思うの
で、そこから先を見越して、風の判別について精度をさらに上げていきたい。クルーワークについてはウチは谷
路と早福のテクニックが凄いから、だいぶ助けられている」
ピザーラセーリングチーム本日の結果
○ ラウンド1
フライト16 対ピーター・ホームバーグ 負
フライト17 対セバスチャン・デストレモウ 勝
□ ラウンド2
フライト3 対ベルトラン・パセ 勝
フライト4 対ゴードン・ルーカス 勝
サンマイクロシステム・オーストラリアカップ ラウンドロビン成績(3月30日現在)
ベルトラン・パシェ 11ポイント
ピーター・ギルモア
(ピザーラセーリングチーム) 10ポイント
ディーン・バーカー 9.5ポイント
ビョルン・ハンセン 7ポイント
ピーター・ホームバーグ 7ポイント
ゴードン・ルーカス 7ポイント
マグナス・ホルムベルグ 6ポイント
セバスチャン・デストレモウ 6ポイント
ジェームス・スピットヒル 5.5ポイント
イェス・グラム・ハンセン 5ポイント
ルク・ピロー 5ポイント
アンディ・グリーン 3ポイント
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター)谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
< サンマイクロシステム・オーストラリアカップ概要 >
■大会名称 サンマイクロシステム・オーストラリアカップ
Sun microsystems AUSTRALIA CUP
■開催場所 オーストラリア・パース市
■主 催 ロイヤル・パース・ヨットクラブ
■期 間 2000年3月28日〜4月2日
■賞金総額 60,000オーストラリア・ドル
■参加チーム 12
■競技使用艇 ファウンデーション36 (全長11メートル、5人乗り)
■ レース日程とレース方式
3月28日〜31日
ラウンド1、ラウンド2/全参加チームがそれぞれ2回ずつマッチレースで対戦
する。得点合計の上位4チームがセミファイナルに進出する。
4月1日
セミファイナル/ラウンドロビンの1位チームが、同3・4位のどちらかを指名する。指名を受けなかったチーム
はラウンドロビン2位のチームと対戦。それぞれの対戦は2先勝方式。勝者2チームがファイナルに進出する。
4月2日
ファイナル/3先勝方式で優勝を決定。
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6057 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3556−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp
オーストラリアカップ4日目
2000年3月31日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、 ゴールドマン・サックス投信
先行する敵に必ず追いつくピザーラセーリングチーム
セミファイナル進出確定!
〜 2000年3月31日オーストラリア、パース発 〜
本日4勝3敗=トータル・ポイント14で、セミファイナル進出だ!
『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第2戦・サンマイクロシステム・オース
トラリアカップは今日4日めを迎え、ラウンド2の第5〜13フライトが行われた。今日のピザーラセーリングチー
ム(株式会社フォーシーズ所属)は、5勝2敗を記録。ラウンド1からの集計ポイントを14へと伸ばし、ディー
ン・バーカー(15.5ポイント、ニュージーランド)とともにセミファイナル進出を確定した。
今日のピザーラセーリングチームは、スタート後に相手に先行される展開がいくつかあったが、必ずその差を
詰めて、相手に追いつく展開を見せた。今日喫した3敗のうち、対ジェームス・スピットヒル(オーストラリ
ア)戦と対ディーン・バーカー戦の2試合ではともに、先行する相手艇に猛追チャージをかけまくり、フィニッシ
ュラインではその差1メートル以下まで達するデッドヒートぶりを見せた。スワン河のレースコース脇に陣取る
観衆もわいた。
他チームの状況を見ると、3位以下が混戦模様で、1勝でも余計に稼ぎたいチーム同士による必死の形相のマ
ッチがあちこちで見受けられた。そのためか、ルール解釈を無視したような強引な戦術で衝突を招く試合も多か
った。ピザーラセーリングチームの今日の対戦相手のうちいくつかも、無理な接近戦に持ちこもうと慌て、ギル
モア艇長と4人のクルーはその対処に集中する場面も見られた……オーストラリアカップは気温35℃の気象状況
もさることながら、水上での熱いバトル模様もがほとばしっている。
明日はラウンド2の残り4フライトが行われ、ピザーラセーリングチームはうち2戦に出場し、午後からのセミ
ファイナル(2先勝方式)に臨む。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「接戦で2試合を落としたのは悔しいが、総じてグッドな1日だった。早朝から日没後までレースを続けて、長
く、熱い1日だった。が、スピネーカーのセットアップや回収をはじめ、私たちのクルーワークがダントツだ。
これが、スムーズに相手に追いついていける要因になっている。今大会ではピザーラセーリングチームは様々な
部分で努力を怠りたくないと思ってきたから、なかなか良い感じになってきた。今回のキーワードは選手の『経
験』だと思う。他の若手のチームは、一発逆転を狙い、無理な接近バトルにもちこもうとして反則を取られがち
だ。これは経験を積む以外に解決策はないだろう。明日はラウンドロビンの残り2試合で良い感触をキープし
て、セミファナルで存分に闘いたい」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、テイラー&ピット)
「ラウンド終盤に向けて、セミファイナルに入る可能性のあるチームが混戦となっている。彼らは相当なプレッ
シャーを受けているのだろうか、過激なマッチ展開が増えてきた。若手のチームは今回のレースを通じて色々と
試そうとしているのが解る。セミファイナルはラウンドでの気持ちを一度切り離して、全く違うレースだと思っ
て臨みたい」
◇ デビッド・ロルフ(メインセール・トリマー)
「ボクはメインセールのトリムをしながら、風下航では周囲の風の状況を常にコールし続けている。自分たちに
有利な風の吹きこむ方向に針路を向けるのが目的だが、できるだけコールの精度を上げようと頑張っています。
ピザーラセーリングチームは相手艇に良い風が入ったときでも落ち着いて、クルーの結束と連携の強さで自分た
ちの帆走に集中できていることがスゴい。こうなったら、セミファナルではファイトに次ぐファイトしかない
っ! ひとつ『狙っていきたい』ところです」
ピザーラセーリングチーム本日の結果
<ラウンド2>
フライト 5 対マグナス・ホルムベルグ 勝
フライト 6 対ディーン・バーカー 負
フライト 7 対イェス・グラム・ハンセン 勝
フライト 10 対ビョルン・ハンセン 勝
フライト 11 対ジェームス・スピットヒル 負
フライト 12 対ルク・ピロー 負
フライト 13 対アンディ・グリーン 勝
サンマイクロシステム・オーストラリアカップ ラウンドロビン成績(3月30日現在)
ディーン・バーカー 15.5ポイント
ピーター・ギルモア
(ピザーラセーリングチーム) 14ポイント
ベルトラン・パシェ 13ポイント
セバスチャン・デストレモウ 11ポイント
ピーター・ホームバーグ 10ポイント
ゴードン・ルーカス 9ポイント
イェス・グラム・ハンセン 9ポイント
ルク・ピロー 9ポイント
マグナス・ホルムベルグ 8ポイント
ビョルン・ハンセン 8ポイント
ジェームス・スピットヒル 7.5ポイント
アンディ・グリーン 4ポイント
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター)谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
< サンマイクロシステム・オーストラリアカップ概要 >
■大会名称 サンマイクロシステム・オーストラリアカップ
Sun microsystems AUSTRALIA CUP
■開催場所 オーストラリア・パース市
■主 催 ロイヤル・パース・ヨットクラブ
■期 間 2000年3月28日〜4月2日
■賞金総額 60,000オーストラリア・ドル
■参加チーム 12
■競技使用艇 ファウンデーション36 (全長11メートル、5人乗り)
■ レース日程とレース方式
3月28日〜31日
ラウンド1、ラウンド2/全参加チームがそれぞれ2回ずつマッチレースで対戦する。得点合計の上位4チームが
セミファイナルに進出する。
4月1日
セミファイナル/ラウンドロビンの1位チームが、同3・4位のどちらかを指名する。指名を受けなかったチーム
はラウンドロビン2位のチームと対戦。それぞれの対戦は2先勝方式。勝者2チームがファイナルに進出する。
4月2日
ファイナル/3先勝方式で優勝を決定。
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6057 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3556−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp
オーストラリアカップ5日め
2000年4月1日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、 ゴールドマン・サックス投信
"スワン河の弾丸"、ピザーラセーリングチーム
ついにファイナル進出!
〜 2000年4月1日オーストラリア、パース発 〜
パセを完璧にねじ伏せ、ピザーラセーリングチーム初のオーストラリア杯・決勝へ。
『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第2戦・サンマイクロシステム・オースト
ラリアカップは5日めの今日、ラウンド2を終了し、ラウンド1からの合計ポイントの上位4チームが進出してセミ
ファイナルが行われた。
ピザーラセーリングチーム(株式会社フォーシーズ所属)は、すでにセミファイナル進出を昨日確定してお
り、今日のラウンド2の残り2試合にはセミファイナル向けの調整的な意味合いを込めて臨んだ。結果は2敗で、
合計ポイントを14とし、ラウンドロビンを3位で終了した。
ピザーラセーリングチームのセミファイナル(2先勝方式)の相手はベルトラン・パセ(フランス)だった。
その1戦目は、スタートから好調な風をつかんだピザーラセーリングチームの圧勝だった。続く2戦目、第1レ
グの前半で相手をリードしたピザーラセーリングチームではあったが、コース右側の風圧を巧みに捕らえたパセ
が逆転後そのまま逃げ切り勝利した。
ともに1勝1敗で迎えた第3マッチは、ピザーラセーリングチームの弾丸のような走りが炸裂した。スタート
前の激しい攻防で、ギルモア艇長は高度な舵さばきを見せ、さらにクルーのアクションも完璧に決まり、パセに
ペナルティを与える事に成功。吹きあがってきたフリーマントル・ドクターに挑むかのように、風上レグでは4
人のクルーだけでなくギルモア艇長までが大きく上半身を艇外へとせり出させた……風圧によって生じる艇のヒ
ール(傾斜)を抑えて、艇のスピードを稼ぐのだ。さらに風の吹きこみを予測するクルーの千里眼のような判断
がこのレースでは的中した。結果、余裕のリードでパセを置き去りにして快勝。ピザーラセーリングチームがフ
ァイナル進出をキメた。フィニッシュ直後の艇上では、喜びの表情で全員が握手する光景が見られた
ファイナル開始の『ゴング』は鳴り、若獅子バーカーとの熱戦が始まった。
大会の日程ではファイナルは明2日に開催予定だったが、午前中の軽風を懸念したレース委員会は、セミファ
イナル終了後の今日夕刻、直ちにファイナル(3先勝方式)の第1マッチを行うことを決定した。
ピザーラセーリングチームの相手は、今回ラウンドロビンを1位で通過したディーン・バーカーだった。バー
カ
ーは先日のアメリカズカップ第5レースで、チーム・ニュージーランドのラッセル・クーツ艇長に替わって操舵
を
担当し、カップ防衛に成功した若手セーラーだ。ここまでの試合運びもそつ無く、その急成長ぶりがうかがわれ
る。
第1マッチは日没の近づく時刻にスタート信号が放たれた。風上レグではピザーラセーリングチーム、バーカ
ーの両艇ともに並走位置にぴたりとつけ、お互い譲らない展開となった。第1風上マークを先行したのはバーカ
ーだったが、ピザーラセーリングチームはラウンドロビンで『お家芸』としてきた猛追バトルに持ち
こむことに成功。第2風上マークでの差は、わずか10数センチという緊迫したゲームが展開された。が、しか
し、このマー
ク回航のときに足場を失った早福バウマンが、艇上から水面へと転落してしまった。早福は間もなくアンパイア
艇に救助されて怪我もなく無事だった。
ピザーラセーリングチーム艇が早福の救助に向かっている際に、バーカーはそのままリードを広げて先行勝利
し、ファイナル戦はまずピザーラセーリングチームの0勝1敗で明日の残り試合を待つこととなった。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「セミファイナルで対戦したパセは、先週のスタインラガー/ラインセブン・カップで優勝しているだけに、か
なり強敵だった。私たちとしてはここ数日、ミーティングを繰り返して、どうやって総合力を上げていくかを追
求してきた。パセ相手の第3マッチではそれが効を奏して、最高のレースができた。たとえば風下航でのジャイ
ブのときは私が声を出さなくても、舵の動きで艇が反応する瞬間に合わせ、クルーがアクションを確実にキメて
くれる。ピザーラセーリングチーム結成以来、パースでの決勝進出は大きな目標だったので嬉しい。」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、テイラー&ピット)
「セミファイナルのパセ戦でのボクたちのセーリングは、特に第3マッチではもう100%の力を出せたと言っても
良いでしょう。明日朝から、バーカー相手のファイナル第2試合以降のレースになります。東からの軽風が予想
され、風のあるエリアと無いエリアが発生すると思います。先週のニュージーランドの状況と似た水面でのレー
スとなるでしょうが、今、実力が急激に伸びてきたピザーラセーリングチームでどう戦っていけるか? 全力で
ぶつかりたいと思います」
◇ 早福和彦(バウマン)
「怪我はなく、だいじょうぶです。すみませんでした。」
ピザーラセーリングチーム本日の結果
<ラウンド2>
フライト 16 対ピーター・ホームバーグ 負
フライト 17 対セバスチャン・デストレモウ 負
<セミファイナル=2先勝方式>
マッチ1 2 3
ピザーラセーリングチーム ○ × ○
バルトラン・パセ × ○ ×
<ファイナル=3先勝方式>
マッチ1 2 3 4 5
ピザーラセーリングチーム ×
ディーン・バーカー ○
サンマイクロシステム・オーストラリアカップ ラウンドロビン成績(最終)
1ディーン・バーカー 16.5ポイント
2ベルトラン・パセ 16ポイント
3ピーター・ギルモア
(ピザーラセーリングチーム) 14ポイント
4セバスチャン・デストレモウ 13ポイント
5ピーター・ホームバーグ 13ポイント
6イェス・グラム・ハンセン 10ポイント
7ルク・ピロー 10ポイント
8ジェームス・スピットヒル 9.5ポイント
9ゴードン・ルーカス 9ポイント
10マグナス・ホルムベルグ 9ポイント
11 ビョルン・ハンセン 8ポイント
12アンディ・グリーン 4ポイント
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター)谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
オーストラリアカップ最終日
2000年4月2日
株式会社フォーシーズ
ピザーラセーリングチーム サブスポンサー: SNOW BRAND、 ゴールドマン・サックス投信
オーストラリアカップ、ファイナル戦の大逆転で、
ピザーラセーリングチーム堂々の優勝!!
〜 2000年4月2日オーストラリア、パース発 〜
タフなバーカーを最終戦で破り、オーストラリア杯チーム初優勝を飾った。
『スウェーディッシュ・マッチ・グランプリ・セーリングツアー』第2戦・サンマイクロシステム・オースト
ラリアカップは最終日の今日、ピザーラセーリングチーム(株式会社フォーシーズ所属)とディーン・バーカー
(ニュージーランド)によるファイナル第2〜5マッチが行われ、ピザーラセーリングチームはファイナル成績3
勝2敗で優勝を決めた。
ファイナルは昨日に第1マッチが終わり、ピザーラセーリングチームは0勝1敗で今日の試合に臨んだ。第2マッ
チは、ピザーラセーリングチームが先行した有利な展開だったが、第2風上レグでバーカーはコース右側の風圧
を掴んで逆転。ギルモア艇長と4人のクルーは苦い1敗を喫した。2連敗により相手に王手をかけられ、ここでも
う後がないピザーラセーリングチームだったが、その後の展開は、劇的だった。
まず第3マッチでは、ピザーラセーリングチームがスタートから相手に2艇身のリードを保って先行し、そのま
ま左海面のガードに成功。以後、終始リードを保って圧勝した。続く第4マッチも、ピザーラセーリングチーム
がスタート前の攻防からバーカーを攻めまくり、右から左へと有利な風向のシフトを連続で捕らえて先行。対す
るバーカーは選択したコースがことごとく軽風に見まわれ、ピザーラセーリングチームが余裕のリードで勝利し
た。
2勝2敗となり、俄然息を吹き返したピザーラセーリングチームは、第3マッチでもスタートからバーカーに強
力なプレッシャーを与え続け、スタート後、相手の風下位置で並走する困難な状況下でも艇速を失うことなく、
確実に先行ポジションを確保。風のシフトを巧みに判別して一気に差をひろげ、5艇身以上の差で勝利した。こ
れでピザーラセーリングチームは3勝めをマークし、ギルモア艇長個人としてはオーストラリアカップで87、89
、96年に次ぐ通算4回目の、またピザーラセーリングチームとしては96年のチーム結成以来、初めてオーストラ
リアカップの優勝を遂げた。
5日間で総レース数30試合をこなしたチームの面々は、スタインラガー/ラインセブン・カップからの連戦で
疲労度も高まっているが、今日の優勝決定の瞬間にはギルモア艇長以下、全メンバーが全身で喜びを表してい
た。
スウェーディッシュ・マッチ世界GPの第3戦『ACIカップ』は、今年のISAF(国際セーリング連盟)マッチレー
ス世界選手権も兼ね、クロアチアのスプリットで5月23‐27日の日程で開催される。
ピザーラセーリングチーム、メンバーのコメント
◇ ピーター・ギルモア(スキッパー=艇長)
「私たちは、たとえば過去のマッチレース世界サーキットでは、ラッセル・クーツ相手のファイナルで2連勝の
後に3連敗したことがある。その経験を活かして、では次のレースに向けてどう戦ったら良いのか?を確立でき
たので優勝できた。スタートを制すれば、今日の風の傾向では勝率は高いと踏んでいたので、スタート4分前の
信号と同時にかなり集中できたし、『ここしかないっ』というピンポイントで精巧なタッキングを完了できたの
が良かった。クルーと私、クルー同士の綿密なコミュニケーションと信頼が今回の勝因だと思います」
◇ 谷路泰博(チームディレクター、テイラー&ピット)
「2連敗した直後には、経験の差がモノを言ったと思う。ボクたちは、何が良くて何が間違いかを判断できるレ
ベルにあるので、今回は2連敗したことによって、それをメンバー個人個人が深い段階で再確認をしていたのだ
ろう。次はどうしたら良いか、皆が的確につかんでいた。焦りは全くなかったし、自分の役割を淡々とこなして
勝ちを狙う……それがマッチレースだと思います。今日の風は右へ左へとイヤらしい振れ方をしていてシフト傾
向を掴みにくかったが、2連敗後には、『スタートを上手くできれば有利な展開に持ちこめる』スタイルが貫徹
できました。」
◇ 早福和彦(バウマン)
「今回は手ごわかったが、先週のレース以降、我々が改善点を積み重ねていった末の優勝だと思います。強かっ
たときの自信を取り戻すための努力が実った気がします。まだまだ課題はあるが、コミュニケーションのタイミ
ングと歯車ががっちり合ったときに強さが出る……それが今日だった。ぼくは接戦の時には艇の最前部に立っ
て、相手艇とのオーバーラップを見るんですが、プレッシャーは感じたことがないです。それよりは、『見せ
場』なので、けっこう強気なジャッジをしてピーターに位置関係のうえで『Go!』をコールすることも多いんで
す」
□ 脇永達也(ヘッドセール・トリマー)
「今回は午前中の軽風帯で風向・風圧の傾向を探ることで全チームが苦労した。僕らも迷う展開が多かった。と
ころが昨日のセミファイナル以降は、右か左か、基本のストラテジー(戦略)をキメるしかないんじゃないか?
という結論に達した。もし何か風の傾向が激変する要素がなければそのまま突っ込もうと策を繰り出した。基本
戦略をしっかり立てて、それを場面場面でモディファイしていくやり方が成功したと思う。マッチレースの世界
はレベルが上がっているので、他より一歩先行した『何か』をどうやってひねり出すか?が今後もカギになって
くると思う」
□ デビッド・ロルフ(メインセール・トリマー)
「自分にとっては『プレッシャーの山』を登っていくようなタフな経験だった。でも、メンバーのみんなで信頼
感も確かにすごいレースをやってのけた。ファイナルの2連敗で屈しなかった精神力もピザーラセーリングチー
ムはタフだ。バーカーはぼくの母国ニュージーランドの今やスターだから、彼のチームを破ったのはちょっと照
れます……自分自身にとっては、マッチレース世界GPのレースで優勝したのは初めてなので本当に嬉しい」
ファイナル結果
<ファイナル=3先勝方式>
マッチ1 2 3 4 5
ピーター・ギルモア × × ○ ○ ○
(ピザーラセーリングチーム)
ディーン・バーカー ○ ○ × × ×
<3・4位決定戦=2先勝方式>
マッチ1 2 3
ベルトラン・パセ ○ × ×
セバスチャン・デストレモウ × ○ ○
ピザーラセーリングチーム/所属:株式会社フォーシーズ(本社:東京都港区南青山)
チームオーナー:浅野秀則
◇スキッパー ピーター・ギルモア
◇クルー(テイラー&ピット、チームディレクター)谷路泰博(やじやすひろ)
◇クルー(ヘッドセール・トリマー) 脇永達也(わきながたつや)
◇クルー(バウマン) 早福和彦(そうふくかずひこ)
◇クルー(メイントリマー) デビッド・ロルフ
< サンマイクロシステム・オーストラリアカップ概要 >
■大会名称 サンマイクロシステム・オーストラリアカップ
Sun microsystems AUSTRALIA CUP
■開催場所 オーストラリア・パース市
■主 催 ロイヤル・パース・ヨットクラブ
■期 間 2000年3月28日〜4月2日
■賞金総額 60,000オーストラリア・ドル
■参加チーム 12
■競技使用艇 ファウンデーション36 (全長11メートル、5人乗り)
この件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社フォーシーズ マーケティング本部 宣伝部
山下 知伸 牧 里美
TEL/03−3409−6057 FAX/03−5466−4400
または広報代行 株式会社パラフ 小林
TEL/03−3556−7110 FAX/03−3556−7177
取材担当 秋和 良於 e-mail umimaru@neteye.or.jp